長年の放送で蓄積した数万番組規模の映像アーカイブを持つ主要テレビ局では、古い映像ほど詳細なメタデータが少なく、必要な映像を探すために担当者の経験と記憶へ頼る場面がありました。
本プロジェクトでは、映像・音声・テキストをAIで解析し、内容から検索できる仕組みを検証。映像貸出だけでなく、ライセンスや有料コンテンツ提供へ広げるための基盤づくりに取り組みました。
映像はある。しかし、見つからなければ使えない。
お客様は長年の放送で蓄積した数万番組規模の映像アーカイブを保有し、過去番組や資料映像を外部へ提供していました。
しかし、古い映像ほど番組名や放送日以外の情報が少なく、「どの映像に何が含まれているか」を把握しにくい状態でした。コンテンツを新しい商品として活用するには、映像の中身をより詳しく把握する必要がありました。
「こういう映像が欲しい」に、すぐ答えられない。
利用依頼では、番組名ではなく「ある出来事を扱った映像」「特定の人物が発言している場面」「特定の雰囲気のシーン」といった抽象的な条件が示されることがあります。
従来の検索項目だけでは対応しにくく、担当者が候補を思い出し、実際の映像を確認する必要がありました。その結果、検索に時間がかかり、価値のある過去映像が十分に活用されないこともありました。
映像の「中身」を検索できる情報へ変える。
Technicaは、映像、音声、テキストをAIで解析し、シーン情報、キーワード、内容説明、要約、代表画像などを自動生成しました。
概念実証では、ニュース、情報番組、ドラマ、バラエティ、ドキュメンタリーの5番組を対象に、生成したメタデータが実際の検索・再利用に使えるかを評価しました。
これにより、番組名や放送日だけではなく、出来事、話題、発言内容、人物、場所、シーンの意味から映像を探せるようにすることを目指しました。
60年以上前の映像を含む検証で、実用可能性を確認。
概念実証では、1959年から1996年に放送された5番組を評価しました。
| 評価項目 | 検証結果 |
|---|---|
| キーワード精度 | 75.6% ~ 96.6% |
| シーン説明精度 | 48.57% ~ 88.89% |
| シーン要約精度 | 61.9% ~ 88.89% |
別のドキュメンタリー映像では、429件の抽出キーワードのうち400件が映像内容として正しく、約93.24%のキーワード精度を確認しました。
画質劣化や音声ノイズを含む古い映像でも一定の実用可能性を確認できたことが、次の事業展開を検討するうえで重要な根拠となりました。
アーカイブを「保管」から「活用」へ。
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検索時間を短縮
内容から候補を絞り、必要な番組・シーンへ到達しやすくします。
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眠っていた映像を再発見
詳細情報がなかった過去映像も検索対象となり、再利用の範囲が広がります。
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新しい商品化へつなげる
映像貸出に加え、ライセンス、テーマ別提供、配信などの事業機会を広げます。
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担当者の記憶への依存を減らす
コンテンツの中身をデータ化し、組織として検索・活用できる状態へ変えます。
保存されている映像を、
発見され、使われる資産へ。
Technicaは、AIによって映像の中身を可視化し、過去コンテンツを新しい事業機会へつなげるための検索・活用基盤を構築します。